相談の事例

 皆さんの中には、利用を考えているけれどどうして良いか分からないなどのお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 放課後等デイサービスや児童発達支援サービスを初めて利用する時は不安があると思います。ここでは私たちが今までに受けた色々な内容の相談事例を皆様に見て知っていただく事で、私たちの事業所を利用される方だけでなく、利用先が決まっていない方、他事業所を利用する事が決まっている方、放課後等デイサービスや児童発達支援を利用したいとお考えの方も気軽に相談しにいっても問題ないんだと思ってもらえたらと考えています。また、利用を考えている方々の不安や悩みが少しでも和らぎ、お子様方が支援を受けられるお手伝いができればと考えています。

 今回ご紹介する事例に関しては様々な理由によって利用には繋がらなかったのですが、初めて福祉サービスの利用を考えている方は同じような悩みを持つのではないかと思える内容だったため、皆さんにお知らせしようと思いました。

 

 平成29年秋頃、弘前市外にお住まいのAさん(保護者)から電話で見学の問い合わせがあり、その日の午後に見学をしたいとのお話があり申し込みを受けました。

 平日の午後という事でAさんのみの来所となりました。来所された時のAさんの顔の表情は何かに悩まれている事が一目でわかる位に硬く、声のトーンも低く笑顔も見られませんでした。お互いに軽く自己紹介をし、事業所内を案内しながら子供たちが使う支援用品や子供たちの作品などを見ていただき支援内容について説明をした後、事業所利用についてのご説明をするために事務室に移動し受付表を記入して頂きながらその内容についてお話を聞きました。

 Aさんは自身のお子様について成長とともに気になることが多くなり市町村役場に相談に行ったそうです。その時に「放課後等デイサービス」というサービスの利用ができることを知り、その他にも利用するまでの流れや説明を受け、近隣の放課後等デイサービス事業所の情報をもらったそうです。その後に何か所か見学をしたが、利用するためにはどうしたらよいのか聞いても違う話が出てきたり、前に聞いたことと違う事を言われている気がして頭の中が一杯になってしまい、何から始めたら良いのかわからないとのことでした。

 Aさんには、放課後等デイサービスを利用するために「通所受給者証」が必要であること。受給者証をもらうためには利用したい放課後等デイサービスの事業所が決まっていることも必要になるのですが、他に「サービス等利用計画書」が必要であること。そのためには相談支援事業所に相談に行き、相談支援員に「サービス等利用計画書」を作成してもらわなければいけないことなどをお伝えしました。その後に相談支援員や相談支援事業所についても詳しく知りたいというお話があったので、相談支援事業所や相談支援員が行う内容についてお伝えし、もしどこに連絡したら良いのかわからない場合は当事業所で相談を受けてくれる相談支援事業所を探しご連絡する事も出来ますとお伝えしました。かなり思い悩んでいたとAさん本人も仰っていましたが、帰られる頃には来た時とは全く違う、とても晴れやかな表情となり、笑顔で帰宅されました。

 当事業所は、ご利用される方もご利用に繋がらない方も困っている方がいたら、その困ってる事を少しでも解決につながるようにお手伝いさせていただければと考えております。

 全ての事例を当事業所だけで解決する事は難しい場合もあります。その時は関係機関や行政機関等に支援を繋ぎ大きな輪で解決に繋げていく事ができると思います。

このような事例を上げる事だけで本当に困っている方々の手助けにはならないかもしれませんが、様々な事例を感じていただくことで、私たちの事業所でも良いですし、関係機関でも良いです。様々な所に相談を打ち明けるきっかけになれたらと思います。

一般社団法人 PLUSIA

PLUSIA(プラシア)とは、プラスの複数形です。 この名前には私達に関わる方々に、プラスが沢山くっついて欲しいとの願いを込めています。

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